正辰しょうたつ)” の例文
この日は、夜明け方から吹きつのった、烈風が砂塵を飛ばして、城攻めには屈強の日と見えた。正辰しょうたつの刻限から、寄手は、息もっかず、ひしひしと攻め寄った。
恩を返す話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)