業腹至極ごうはらしごく)” の例文
「もしやと、おれもさっきから疑っていた。問わずもがな、ふた心にちがいないわ。さりとて、ただ引っ返すのも業腹至極ごうはらしごく。あれゆく高氏の姿に、狙い矢一つ射て立帰ろう」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)