楊弓やうきゆう)” の例文
不思議なことに、傷は二つ、白くて丸い右の喉笛に突つ立つたのは、ヒヨロヒヨロした楊弓やうきゆうの矢で、もう一つも同じやうな楊弓の矢、これは左の眼の下をかすめて、後ろ幕の裾に落ちて居るのでした。
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
「弓は知らないが、楊弓やうきゆうなら養子の彌三郎が自慢のやうですよ」