勝頼はなお問いたいことを胸いっぱい抱いていたが、松籟颯々しょうらいさつさつ、呼びかけても、答えは同じものしか聞かれないことを察して
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)