「自去何郎無好詠（からうさつてよりかうえいなし）　東風愁寂幾回開（とうふうしうせきいくくわいかひらく）」真に梅花は仙人の令嬢か、金持の隠居の囲（かこ）ひものに似たり。
続野人生計事 (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)
「瓊姿只合在瑤台（けいしただまさにえうだいにあるべし）　誰向江南処処栽（たれかかうなんにむかひてしよしよにうゑたる）」又云ふ。「自去何郎無好詠（からうのさりしよりかうえいなく）　東風愁寂幾回開（とうふうしうせきいくくわいかひらく）」
梅花に対する感情：このジャアナリズムの一篇を謹厳なる西川英次郎君に献ず (新字旧仮名) ／ 芥川竜之介(著)