杪冬せうとう)” の例文
わたくしは榛軒弘化丁未杪冬せうとうの詩と、曾能子刀自の記憶する一話とを此に併せ録する。詩に云く。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「飽食暖衣愧此身。又逢四十八青春。少年宿志渾灰燼。遂作尋常白首人。」此詩の転結は四年前杪冬せうとうの七律第七八と殆全く同じである。皆稿を留めざる矢口肆筆しこうしひつの作である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)