天正六年、初手しょての中国入りに、別所家の剛の者、末石弥太郎すえいしやたろうの首をあげたときが、十八歳の初功名といわれているから、実際の場へのぞんでの強さも、当人の自慢するだけのものはあるらしい。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)