木場貞きばてい)” の例文
猶又木場貞きばていは玩具店鴻麓堂の収入だけでは暮しが立たないので、俗に赤本屋と称して地方新聞連載の小説や講談筆記を刊行する鰯屋書店の編輯員になつたことも報告書に見えてゐた。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)