曾呂崎そろさき)” の例文
「株などはどうでも構わんが、僕は曾呂崎そろさきに一度でいいから電車へ乗らしてやりたかった」と主人は喰い欠けた羊羹の歯痕はあと撫然ぶぜんとして眺める。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「例の曾呂崎そろさきの事だ。卒業して大学院へ這入って空間論と云う題目で研究していたが、あまり勉強し過ぎて腹膜炎で死んでしまった。曾呂崎はあれでも僕の親友なんだからな」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)