そして南町奉行中山出雲守の手から、曲淵治左衛門まがりぶちじざえもんと広瀬佐之助の二人が群がる人々を分けながら両三人の目明めあかしを連れて入ってきた。
傾城買虎之巻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)