暁闇濠ぎょうあんぼり)” の例文
暁闇濠ぎょうあんぼりの水面に見たのは、まさしくそうした途端であって、本丸の望楼に身伸びをして見つめていた吉宗と万太郎のひとみには、もうその影が二つとも、一まつの白いものとなって消えていました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)