さあどうぞと椅子を与えられたので、挨拶あいさつをして始めて解ったが、水を貰いに飛び込んだところは日清豆粕会社にっしんまめかすかいしゃで、さあどうぞと迎えてくれたのは、社員の倉田君である。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)