旗幟鮮明きしせんめい)” の例文
「君はいつもああ云ふ風にもの云へば好いのだ。あれは旗幟鮮明きしせんめいで好い。」僕はいつも旗幟鮮明である。まだ一度も莫迦ばかだと思ふ君子に、聡なるかな、明なるかななどと云つたことはない。
佐藤春夫氏 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)