或る程度まで舞台の上に採用されたのは、恐らくこれと「新開場梅田神垣しんかいじょううめだのかみがき」(川尻宝岑作、二十一年一月、市村座)などが嚆矢こうしではないかと思うことである。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)