蘭学者新宮凉庭しんぐうりょうていが、長崎から帰って、ここに順正書院という塾を開いたとき、自分が先に立って弟子たちといっしょに加茂河原から石を運んで、流れや池を造ったのだという。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)