新太郎しんたろう)” の例文
と飛出してみると、玄関にへた張った勇吉の背中には、主人新三郎の一粒種、とって五つの新太郎しんたろうが、これも眼を廻したままおんぶしておりました。
尤も太政官が日本人と外国人との結婚を許可したのは明治六年ですから、それまでは正式の婚姻はなかったのだが、とも角花輪トミは明治三年に新太郎しんたろうという混血児を生み落している。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)