此野遊の題の下に、七絶二、七律一、五律一が録存してあつて、数試春衣しば/\しゆんいをこゝろみる月天ぐわつのてんは七律の起句である。然るにこれに次ぐに「頓忘病脚自盤旋」の句を以てしたのを見れば、わたくしは酸鼻に堪へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)