“折屋伝内”の読み方と例文
読み方割合
おりやでんない100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旦那衆というのは米問屋の田丸屋益造たまるやますぞう、呉服太物糸綿商の折屋伝内おりやでんない、酒問屋の水尾屋割助みずおやわりすけ、魚問屋、乾物問屋、……と、いやこれは、次にいる両替商の持木成助もちきなりすけをごらんあれ
取引は定り、今夜の荷積の手はずもついた、そして田丸屋を出た八百助は、その足で呉服太物糸綿商の折屋伝内おりやでんないを訪ね、酒問屋の水尾割助みずおわりすけ、海産問屋の美那屋古蔵みなやふるぞうを歴訪した。
同じとき持木屋の店先でも悶着もんちゃくが起こっていた。田丸屋益造たまるやますぞう折屋伝内おりやでんない水尾割助みずおわりすけなど五人の旦那が、それぞれ額面壱万両の持木屋の手形を出して「すぐ現金に替えてもらいたい」と請求したのだ。