厭気いやけのさしたのを自覚すると、実験をつづけることが急転直下的きゅうてんちょっかてきにたまらなくいやになりました。忘れもしない九月の七日の夜のことです。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)