三郎君にも十月四日痢症にて御遠行之由、重々の御愁傷紙上御悔難尽儀おんくやみつきがたきぎに被存候。母堂君久々御不快之趣(中略)、折角御保摂奉祷候ごはうせついのりたてまつりそろ
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)