そして八月十六日、前内大臣宗盛以下平家一門百六十余人の官職をすべて剥奪、殿上の間から除籍された。除籍を免れたのは、平大納言時忠へいだいなごんときただ内蔵頭信基くらのかみのぶもと讃岐さぬきの中将時実ときざねの父子三人である。