帚葉翁そうようおう)” の例文
帚葉翁そうようおうとわたくしとが、銀座の夜深よふけに、初めてあの娘の姿を見た頃と、今年図らず寺島町の路端でめぐり逢った時とを思合せると、歳月は早くも五年を過ぎている。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)