そこで始めて落合直文おちあいなおぶみ氏や市村瓚次郎いちむらさんじろう氏などにお目にかかりました。裏の窓から少し離れた二階家に、たしか大沼枕山おおぬまちんざんという方が患っていられました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)