楚がった時、工尹商陽こういんしょうようという者が呉の師を追うたが、同乗の王子棄疾きしつに「王事なり。子、弓を手にして可なり。」といわれて始めて弓を執り
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)