いや、たしかに、これは久助君の通っていた岩滑の学校の五年の教室ではない。いま読んでいる少年を、久助君は知らないのだ。
岩滑の学校はいなかの学校だから、なんといっても、都会ふうの少年はみんなの目をひくのである。
というのは、「きたのン?」などということばは、岩滑のことばではなかったからだ。岩滑のことばできくなら、「きたのけ?」あるいは、「きたァだけ?」というところである。
“岩滑”の解説
岩滑(いわなめ)は、静岡県掛川市の大字である。本項では1889年(明治22年)の町村制施行時に同区域に存在した岩滑村(いわなめむら)についても記す。
(出典:Wikipedia)
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