尻切半纒しりきればんてん)” の例文
入口の敷居際で、八五郎と爭ひ續けて居た、三十郎の女房のお美乃は、遙かに三十郎の樣子を見ると、八五郎の手をかい潜つて、今度は、尻切半纒しりきればんてんのまゝ、自分から進んで大廣間に飛び上がるのです。
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)