死生をともにしようというのであった、もしわれわれのなかでひとりで単独行為たんどくこういにいずるがごとき人があったら、それはその人の不幸ばかりでなく、わが少年連盟しょうねんれんめいの不幸だ
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
少年連盟しょうねんれんめいが風雨と戦いつつあるところは、すなわちこの群島の圏内けんないである。このへんの正月は日本の七月ごろに相当する、かれらはことごとくニュージーランドに住む商人や官吏かんりの子である。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)