“寒紅賣”の読み方と例文
読み方割合
かんべにうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうした肴屋の聲にかぎらず、いろいろな物賣の聲には、機械を通じて傳はつて來る響にないものがある。町を呼んで通り過ぎる花屋の聲のすゞしさ、寒紅賣かんべにうりのやさしさ、竿竹賣のおもしろさ。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)