亡ぶものの末期的症状にかならず見られるのは、宦官的内訌かんがんてきないこうとこれに伴う暴政、相剋そうこく、私的享楽などである。蜀の終り頃もこの例外を出ていない。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)