梓弓はアヅサユミノと六音で読む説が有力だが、「安都佐能由美乃アヅサユミノ」(巻十四・三五六七)によって、アヅサノユミノと訓んだ。その方が口調がよいからである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)