言いおくと、通り合わせた町駕籠を急ぎに急いで仕立てながら、京弥いち人のみを引き随えて、ただちに黒住団七の禄をむ、宇都宮九万石の主、奥平美作守昌章おくだいらみまさかのかみまさあきの上屋敷に行き向いました。