余り評判にもならなかったが、那翁三世が幕府の遣使栗本に兵力を貸そうと提議した顛末を夢物語風ゆめものがたりふうに書いたもので、文章は乾枯ひからびていたが月並な翻訳伝記の『経世偉勲』よりも面白く読まれた。