多事多端たじたたん)” の例文
は、またたくすぎ、いつか道誉の姿はまた、鎌倉の秋風と共に、いよいよ多事多端たじたたんな柳営の中で、誰よりもお覚えめでたく、相模入道高時のそばには、なくてはならぬ人間みたいになっていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)