夏期なつ)” の例文
北輝雄は未だ夏期なつぬるみの去らない光明を頭からいつぱい浴びながら、無細工な大きな卓机にもたれかゝつていゝ気持でうつとりしてゐた。やうやく三十分前ばかりに眼を醒ましたところだつた。
二人の男 (新字旧仮名) / 島田清次郎(著)