俺の人格は如何に小さいにせよ、俺にも亦此種の客觀性があつて、俺の苦惱を形成してゐる事は——從つて俺の性格には本來基督教的な心クリスチヤン・マインドがある事は、疑はれない。
三太郎の日記 第二 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)