其の頃浅草蔵前に住居いたしました坂倉屋助七さかくらやすけしちと申す大家たいけの主人が聞きまして、面白い職人もあるものだ、かねて御先祖のお位牌を入れる仏壇にしようと思ってもとめて置いた、三宅島の桑板があるから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)