が、不自由しなかったという条、折には眼がかすんだり曇ったりして不安に脅かされていたのは『八犬伝』巻後の『回外剰筆かいがいじょうひつ』を見ても明らかである。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)