喜久本きくもと)” の例文
彼女に贈るべき指輪が買えるどころか、また実際そんなものがどれほどするか知りもしなかったが、懐中はいつも淋しく、喜久本きくもとへはだいぶ払いがたまっていた。
(新字新仮名) / 豊島与志雄(著)