唐門道からもんみち)” の例文
八弥が、そう気がついて、駈け出そうとした途端に、侍の影は、唐門道からもんみちの真っ白な月下を、夜烏のように、躍りながら、右の手をひるがえして、何か投げた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)