会長の吉井明子嬢よしいあきこじょうは三十近い吉井明子夫人になって、ろうたけく美しく、世にもめでたい令夫人になりましたが、限りなくロマンスを追う情熱は、少しも吉井明子嬢の昔に変りは無く