南京古渡なんきんこわたり)” の例文
その時お菊のしまつしているのは主人が秘蔵の南京古渡なんきんこわたりの皿であった。その皿は十枚あった。お菊はあらったその皿を一枚一枚大事に拭うてそばの箱へ入れていた。
皿屋敷 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)