その悩みと望みと、クレムリン宮殿の外壁と劇場広場テアトラリヌイ・プロシヤトの鳩とに、資本家のない国はあたらしいダイナモのような力と、生硬と、自己期待と、宗教的感激とをもって沈黙のうちに運転している。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)