内丸うちまる)” の例文
幅廣き美しい内丸うちまる大逵おほどほり、師範學校側の巨鐘が、澄み切つた秋の大空の、無邊際な胸から搾り出す樣な大梵音をあげて午後の三時を報じた時、自分は恰度其鐘樓の下を西へ歩いて居た。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)