“元贇”の読み方と例文
読み方割合
げんぴん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名古屋にいる彼の細君と娘とが、特別便で私に、或は元贇げんぴんと証明されるかも知れぬ、古い尾張の茶碗を送って来た。この贈物には片仮名で書いた手紙がついている。
元贇げんぴんの安南絵の壺も、前に一度殿様のお耳に入れてあってぜひ見たいという仰せのあった品物ゆえ、今さら、養母がそれを持たずに手ぶらでは帰れぬ事になっております
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)