元素的げんそてき)” の例文
人間の情慾は、墓場に入ってしまうまでは、形を変えても人体のどこかに、りんのように元素的げんそてきな潜在をもっていることを、丹左のふく尺八は、虚空へ自白していた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)