ですから、瞬時のうちに、迷うところなく進むべき道が決心つきましたので、右門は凛然りんぜんとして立ち上がると、ただちにはせ向かったところは、ほかならぬ松平伊豆守信綱いずのかみのぶつなのお下屋敷でありました。