又その後明治二十年頃かと思う、井上角五郎いのうえかくごろうが朝鮮で何とやらしたと云うのでとらえられて、その時の騒動と云うものは大変で、警察の役人が来て私方の家捜しサ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)