不自由ふじゆ)” の例文
爺さんは十九の年に、イギリスの貴族病といはれる痛風をわづらつて、あるくのに不自由ふじゆを感じるやうになつた。
何分なにぶん九十近い老体のことだから、起居が不自由ふじゆに、どうかすると坐つたまま小水をもらすこともあるが、そんななかにも和尚は手にした筆だけは放さうとしなかつた。
「ほう。お前は右手が不自由ふじゆなのか。」