三狐さんぎつね)” の例文
夷魔山いまやまのお三狐さんぎつねにもう、十年近くもとりつかれてゐるのだ。七十越したお婆さんが体もろくに動かせない位痛み疲れてゐながら食べるものは二人前だと聞いて驚く。時々機嫌のいゝ時には歌ふのだ。
日記より (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)