三浦一族の者から大祖父と仰がれている三浦大介義明みうらおおすけよしあきが、八十余歳という高齢の身をひっさげ、先には、子の義澄を頼朝方へ出陣させてあるが、それでもなお、不安として
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)